第10回日本栄養改善学会四国支部学術大会が、6月21日高知県立大学 池キャンパスで開催された。会頭は近藤美樹教授、お世話を頂いた実行部隊の筆頭は、卒業生の竹井准教授。特別講演Iは、「地域の食材をさぐる?柚子および地紅茶アールグレイについて?」というタイトルで、高知大学名誉教授 沢村正義先生、特別講演IIは、「日本人の食事や食行動に関連する要因」というタイトルで、国立研究開発法人医薬基盤?健康?栄養研究所 松本麻衣先生が講演された。スダチ果皮成分の栄養機能性を研究しているので柚子の機能性は関心を持って、また、後半の講演は、公衆栄養学の講義に関連するので、親しみを持って拝聴することができた。一般講演では、当教室のOさんが、初めての学会発表デビュー。緊張しながらも「徳島県勤労者における不健康な食行動の重複が7年間の肥満に及ぼす影響」を発表した。
せっかくの機会なのでということで、竹井君が、“土佐”という居酒屋で懇親の場を設けてくれた。より美味しいものは他の店でもあるとしながら、いかにも“高知”という料理を安価で提供してくれるのでチョイスしたとメールでは綴られていた。カツオの塩たたき、ウツボの唐揚げ、高知らしい。また、驚いたのは、焼酎ロックを注文したら、ジョッキで出てきた。酔いも回る中、学生時代、徳島から下道を使いスクーターで高知へ旅行した話をし、何か武勇伝はないかKさんに振ったが、なしとのことだった。高知への旅話に加え、スクーターで徳島→和歌山→奈良→大阪→京都と移動し金閣寺を観光した後、24時間で徳島に帰郷した話もした(今ではありえないが、補給用のガソリンをポリタンクに入れてもらいスクーターに積み込んでいた)。この話は、2年生の講義でも話したが、ウケると思ったが、表情を見てみると、あまりピンときていないようであった。そもそも、こんな無駄なくだらないことを今の若者は考えないのかもしれない。
高知からバスで徳島駅に帰り、帰路を歩いていると、駅前で配布物を手渡そうとする人物が目に入った。普段は、無視するが、申し訳そうにしている人の手には“難病”という文字の紙があった。「5月23日は 難病の日」。“「難病の日」をきっかけに、確率は低いものの、国民の誰でも発症する可能性のある難病について、思いを寄せいてだだけましたら幸いです”と綴られていた。
講義中、「今何が欲しい?」と学生に振ってみた。「任天堂スイッチ」と答える者、「お金」と答える者。ゲーム、ブランドのバック、海外旅行、欲しいものは色々あるが、健康と答える者は少ない。若いから、病気とは無縁だろう。だた、いくらお金を払っても、健康を買ったり、今後発症するかもしれない病気を100%避けることはできない。